NLPの科学的根拠について
このページでは、NLP(神経言語プログラミング)の科学的な有効性に関する代表的な研究結果をわかりやすくご紹介します。
まず結論から言うと、NLPには心理療法・コーチングの手法として、科学的に支持された根拠が存在します。
ここでは、その根拠となる2つの実験結果を取り上げ、どのような方法で、どのような変化が確認されたのかをまとめました。元になった英語論文へのリンクも掲載しています。
NLPの有効性についての科学的実験(その1)
研究機関:Institute for Eclectic Psychology Nijmegen(オランダ)
研究者:ヤープ・ホランダー(Jaap Hollander)、オリバー・マリノウスキ(Oliver Malinowski)
対象:軽度の心理的・社会的問題を抱える 25 名
手法:NLPコーチング(1回のセッション)
実験の目的
- NLPコーチングが、心理的・社会的な問題の改善にどの程度効果があるのかを検証すること
実験の内容
- 参加者は、NLPコーチング実施の20日前と20日後に、自分の問題行動について10段階尺度で自己評価。
- ORS(結果評価尺度)を用いて幸福度の変化を測定。
- SPSS ARIMAによる統計分析と、複数のN-of-1 試験で個々の変化を検証。
実験の結果
- 16名(64%)が、心理的・社会的問題の改善を報告。
- ANOVA(分散分析)による反復測定の結果、
セッション後の全体的な幸福度が平均して有意に上昇していることが確認された。
この研究から、1回のNLPコーチングでも、軽度の心理的・社会的問題の改善や幸福度の向上に効果がある可能性が示されています。
>NLPの有効性についての科学的実験(その2)
研究者:カマラル・ザマン・アフマッド博士(Dr. Kamarul Zaman Ahmad)
所属:マレーシア・マラヤ大学
テーマ:NLP、タイムラインセラピー®、ヒプノセラピーが
ストレスと否定的感情の軽減に与える影響の比較
実験の内容
- 対象は「NLP・タイムラインセラピー®・ヒプノセラピーで自分に力を与える」ワークショップ参加者。
- ストレスや否定的感情の強さを 1〜10の数値スケールで測定(10:最も強い)。
- 漸進的筋弛緩法(PMR)によるリラクゼーションを体験し、その前後でストレスレベルを評価。
- 続いてNLPセッションを実施。
ストレスの原因となる出来事を思い出し、ディソシエイト技法やサブモダリティの変化を利用して感情処理を行う。 - 2日目にタイムラインセラピー®を実施し、「怒り」「悲しみ」などの感情強度をプロセス前後で比較。
>実験の結果
- NLP・タイムラインセラピー®・ヒプノセラピーのいずれも、感情の強度が有意に低下。
- タイムラインセラピー®では、怒りの平均スコアが6 → 1.28まで低下。
- 32名中25名が、20分以内に過去の怒りを完全に解消。10分以内で解消した参加者も多数。
この結果から、NLPやタイムラインセラピー®、ヒプノセラピーは、ストレスや怒り・悲しみなどの否定的感情を短時間で軽減するうえで、高い効果を持つ手法であると考えられます。
NLPは科学的根拠のある心理療法なのか?
結論として、「はい」と言えます。
ここで紹介した研究に限らず、NLPやタイムラインセラピー®、ヒプノセラピーは、ストレスや否定的感情を軽減し、人の幸福感を高める手法として有効であることを示すデータが少しずつ蓄積されています。
もちろん、まだ研究の数そのものは十分とは言えませんが、「根拠がまったくない怪しいもの」ではなく、実際のデータに基づいた心理療法・コーチングの一分野として位置づけられつつあります。
もしあなたが、ストレスや感情の問題、人間関係、ビジネス、コーチング、カウンセリングなどの分野でより良い結果を出したいと考えているなら、NLPを学ぶことは、十分に「科学的な根拠のある投資」と言えるでしょう。












