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NLPの歴史

2018年4月2日

NLPの歴史をまとめた図

■NLPの起源

アルフレッド・コージプスキー

NLPの歴史を遡ると、アルフレッド・コージプスキー(Alfred Korzybski)の「科学と正気」という一冊の本に遡ることができます。これは一般意味論の原理を解説した本です。

一般意味論を簡単に説明すると、「人間は神経系の構造と言語の構造によって制限されており、実際に起きている事象と我々が理解している事象は違ったものである」というものです。

また、ポール・ワツラウィック(Paul Watzlawick)もNLPの考え方に大きな影響を及ぼしています。彼は1950年代の言語学の教授です。またグレゴリー・ベイトソン(Gregory Bateson)のエコロジーという考え方はNLPのエコロジーという考え方に多くの影響を与えています。

1950年代に、フリッツ・パールズ(Frederick Perls)はゲシュタルト セラピーという心理療法を確立します。そして、パールズはベイトソンと共に、NLPをスタートとさせた重要な人物と言えるでしょう。

■NLPのはじまり

リチャード・バンドラー

1975年あたりのことですが、NLPの創設者であるリチャード・バンドラー(Richard Bandler)はカリフォルニア大学サンタクルーズ校の学生であり、また同じNLPの共同創設者のジョン・グリンダー(John Grinder)は言語学の教授でした。

その当時、バンドラーはコンピューターと、このゲシュタルト・セラピーに夢中になり、特にゲシュタルト・セラピーに関しては、とても高いスキルを保持していました。

バンドラーはゲシュタルト・セラピーを習得すると同時に人の行動をモデリングすることができる、自分自身の高いスキルに気づいたのです。

卓越した人の行動を観察し、それがどのように創造され、それらが、どうして卓越した結果を生み出すのか?そして、それを自分自身がどう学ぶことができるのか?、NLPの概念はここから始まります。

■3人の天才セラピスト

初期のNLPにおいて、バンドラーとグリンダーがモデリングした主要な人物は3人ですが、その3人とは、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、催眠療法家のミルトン・エリクソン(Milton Erickson)、そして、家族療法のバージニア・サティア(Virginia Satir)です。

どうして彼らは結果を出しているのか?他の人たちと、どう違うのか?彼らはどのような言葉遣いをしていて、それを、自分自身がどのように使っていくことができ、どのように人に変化を与えることができるのか?

こういった好奇心こそがNLPの始まりと言えるでしょう。また、このような好奇心がNLPをさらに発展させることになります。

■バージニア・サティア(Virginia Satir)

バージニア・サティアは”家族療法の母”と言われており、”偉大な魔術師”と呼ばれていました。

なぜ魔術師なのかというと、問題をもったクライアントが彼女の元に相談にいけば、サティアと少し話をするだけで、彼らの問題は魔法のように消えていったからです。

そこで、バンドラーとグリンダーは、ここで起こっていることをモデリングするために研究します。

当時、サティアはすでに何冊かの本を出版していましたが、バンドラーとグリンダーは、NLPがまだNLPと呼ばれている前に、サティアと共に、一冊の本を書き上げました。それは、「チェンジン・ザ・ファミリーズ」という本です。

NLPプラクティショナーレベルで学ぶ メタ・モデル はサティアによって使われていたスキルです。クライアントが 「彼はわたしを傷つけるのです」 と言えば、「どのように傷つけるのか?」と聞き返します。そして、更に詳細に聞いていくと、なぜか、魔法のように、問題が消えるのです。

そこでバンドラーとグリンダーは、変化のカギは、詳細レベルに落とし込むことだと考えました。そこで、『魔術の構造』という本を出版し、メタ・モデルと呼ばれるテクニックを紹介したのです。

彼らはサティアをモデリングし、人に変化を与えるのは詳細レベルに入っていくことだという確信をもったのですが、その後、ミルトン・エリクソンをモデリングします。

すると驚いたことに、エリクソンもサティアと同じように奇跡的な変化を与えていたのですが、サティアが言葉を詳細レベルに落として行ったのに対して、エリクソンは、とても曖昧な言葉使いをします。ここから、NLPで学ぶ、ミルトン・モデル、または、催眠言語パターンがまとめられていきます。

■ミルトン・エリクソン(Milton Erickson)

ミルトン・エリクソンは卓越したヒプノセラピストであり、彼の大きな功績は、それまで、催眠というと信憑性のない怪しいものであるという認識が多くを占めていましたが、催眠を一つの療法として世界に認めさせたことでしょう。

ミルトン・エリクソン

それまで催眠と言えば、催眠術ショーで催眠家がパワーを駆使して、人を操るという認識が強いものでした。そして、実はエリクソンが活躍していたころでさえ、エリクソンはアメリカの医学アカデミーから、「催眠という怪しいものを使い続けるなら、医師免許をはく奪する。」という通知を受けたことがあります。

しかし、エリクソンは医学アカデミーに対して、催眠は正統な療法であることを認めさせたのです。

エリクソンは1920年から1980年の間、定期的に催眠施術を行いました。 一日6人から7人のクライアントに対して施術を行い、これを、60年も続けたのです。そして、人に対して、すばらしい変化を与え続けました。

■魔術の構造(Structure of magic Vol 1 and 2)

1979年から1980年の間に、バンドラーとグリンダーは4冊の本を出版しました。それは、『魔術の構造』のボリューム1と2、そして、『ミルトン・エリクソンの催眠テクニック』 のボリューム1と2です。

これと同じ時期に、”表象システム”に関することがNLPに加えられます。まだ当時、NLPはそんなに世間には知られたものではありませんでしたが、パプロフの研究成果とアンカリングのプロセスが含まれてから、NLPは世間に広く知られるようになります。

■行動心理学とNLP

アンカリングの概念は「刺激反応のプロセス」であり、パブロフは、1930年ごろに出版した、彼の最初の著書である『条件反射』という本の中で、これを発表しました。

NLPのアンカリングの考え方は、行動心理学におけるパブロフの研究成果から来ています。

■王子様になったカエル(Frogs into princes)

1979年にバンドラーとグリンダーは 『王子様になったカエル』 という本を出版しました。

これがNLPにおける、次に来る主要な本になりました。この本は主に個人史を変えることについて書かれており、また、アイパターンがここで初めて紹介されています。

次に出てきたのが、『NLP ボリューム1』 という本で、これは、ストラテジーに関する本です。

ここで、この本の著者のひとりであるロバート・ディルツが入ってきます。この本は実際には、バンドラー、グリンダー、ディルツ、ジュディス・ディロージャ、レスリー・キャメロン・バンドラーによって書かれました。

そしてここに、ミラー、ギャランター、プリブラムが提唱した概念をも含めました。

それはTOTEモデルというものです。これは、ミラー、ギャランター、プリブラムが企てた、アンカリングをフォローする複雑な行動様式を説明しています。

これらはパブロフの研究に続くものですが、この本で彼らは、シンプルな行動ではなく、複雑な行動がどのように起こっているかを説明しました。

■催眠誘導とリフレーミング

そして、バンドラーとグリンダーは、以前に出版した 『エリクソンの催眠テクニック』のボリューム1と2 を書き直したのですが、それに、 『催眠誘導』 という題名を付けました。これは1982年に行われた彼らのセミナーの書き写しですが、エリクソンの催眠テクニックに加えて、催眠の知識とテクニックをさらに読みやすい形で提供しています。

そして同じ時期に、『リフレーミング』 という本が出版されました。これのほとんどは ミルトン・エリクソンの業績から来ているものです。

それからしばらくNLPに動きはありませんでしたが、リチャード・バンドラーとグリンダーは別れてしまい、バンドラーとレスリーも離婚し、そして、バンドラーはハワイに行き、そこで何年かのんびりしていました。

その間、NLPに何も起こらなかったのですが、バンドラーは、1985年に 『頭を使えば自分も変わる』 を出版しました。そして、『マジック・イン・アクション』も書いたのです。

この本では、リチャード・バンドラー氏による実際のカウンセリングの会話を読むことができます。

■タッド・ジェームスとタイムラインセラピー®

1988年には、ウッドスモールとタッド・ジェームス(Tad James)によって 『タイムラインセラピー®』が出版されました。タイムラインセラピー®は人の過去から来るネガティブな感情とネガティブな思い込みを解放することができ、人のゴールを強力にサポートすることができる強力なテクニックです。

このように、NLPはかなりの量にのぼる知識体であり、多くの知的学問をバックグラウンドにしています。そこには一般意味論、言語学、催眠療法、ゲシュタルト・セラピー、エコロジー、家族療法、メタファーなど、本当に効果のあるものの集合体です。

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